新茶の季節・年に一度の楽しみ・今回・川根茶

この5月の連休頃から新茶が届きました。最近は通販が利用できるので、各地の新茶が飲めるというのは喜ばしい限りです。
通販の初期は、新聞に入ってきた広告から買っていたことがあったのですが、口が奢ってくると中々納得しない感じになります。


それで、そういう通販のお茶屋を何軒か変えて飲んでみましたが中々思いつく味には巡り会わなかった感じがします。
しかも、新茶はなぜか高い。前橋で買う値段の半額とはいうものの高いです。
それでその新茶を買ってみて美味しいかと思えば、そうでないものもあります。
結局、そういう大手のお茶通販というのは、小冊子を発行したり、割引クーポン券を入れたり、おまけを付けたりでした。
そういう経費というものは、お茶の値段に反映されるもので結局お茶の味が落ちてくるのでしょう。
そして、お茶の値段というのは100グラム税込み1,050円と言うのが基本で、その値段の上下で上級茶、普及茶という感じになります。
だから1,000円のお茶を飲んであまり美味しくなければ、買う必要がないお茶屋という判断がついてしまうこともあります。
又、元よりお茶産地でないところではあまり美味しいお茶というのは、なぜか飲めなかったというのは不思議なことなのです。
御茶屋さんも普通にあるし流通のないわけではないのに、美味しいお茶は飲めませんでした。今から考えると、良いお茶は値段が高くて買わない→売れないから仕入れない→安いお茶だけ売るという悪循環だったのかも知れません。
それで美味しいお茶というのはしばらく飲めませんでした。



若い頃に静岡に住んでいたことがあって、浜松では遠州森町(森の石松の郷里)のお茶を飲んでいました。
この森のお茶の新茶というのは、独特な味わいがあってどちらかというと「渋系」でした。
それで今回いろいろと探してみたところ、かなり近い感じのお茶・川根茶が手に入りました。
お茶というのは、もともと山間部の寒暖の差が激しいところのお茶が良いとされていて、大井川を遡った川根茶というのはなかなかのものです。
遠州森町と言うのも、浜松の北西部の山あいに位置するためによく似た感じなのだろうと思っています。
今回買ったお茶は、その川根茶と富士市の「富士のやぶきた茶」です。
富士のやぶきた茶は、川根茶などに比べると多少渋みがありません。渋いのが嫌いな人はまろやか系でのみやすい感じです。
普段は、菊川や掛川のお茶が多いのですが新茶は違うところで取ってます。

今回の川根茶、午前中に飲むと春先の眠気もスッキリ覚める感じが良いです。