今更ながらディケンズ「二都物語」を読む1



「二都物語」は、調べたら1957年のイギリス映画があって、多分この映画を見たのかも知れない。それで小説の方は今まで読まずじまいだった。
とかくディケンズの小説は評判がよろしくないようで、「二都物語」の解説の中で結構酷評している。
この「二都物語」以外に、ハリウッド映画で「危険な関係」(1988年、アメリカ・アカデミー脚色賞などを受賞)などを見た事がある。
こう言うフランスのアンシャンレジーム時代の時代背景と貴族制度、貴族の風習については、ある程度詳しく知らないと全く理解できない部分が多い。

それで近年ではある程度欧州の貴族社会というものを理解した上でこの「二都物語」を読んでみた。
「二都物語」のあらすじなどと言うものは有名であり、そして単純なので敢えて曝してしまうのでここはご容赦。
冒頭のマネット氏の救出という部分まででは、たいして気になるところはない。
しかし、「パリでの貴族」の項目になってくると妙に怪しくなってくる。
それは公爵という領主貴族が金に困ったから「徴税請負人」という平民出身の商人に「修道院にいた妹」を連れ戻して褒美として与えたと言う部分。
はっきり言ってこの公爵とは誰なんだと言いがかりを付けたくなる部分である。
なぜならアンシャンレジーム時代末期、あのマリーアントワネットの「首飾り事件」などが起きた頃。日本で言えば江戸時代真っ直中である。
フランスは、絶対王政とはいうものの日本の江戸時代と同じような地方分権国家であり国王と言えども権限が及ばない部分があった。

ここでの「徴税請負人」は原文が分からないので何だが分からない。
直接税に絡んでは、国王役人(オフィシェ・売官)と監督官の地方長官(アンタンダン)、間接税では徴税請負人として、国王役人に代わり徴収する金融業(フィナンシェ)がいる。
この金融業者は今で言う銀行である。
大金持ちの徴税請負人と言うのならやはりフィナンシェであろう。

しかしこの徴収は、王権に属し公爵の話ではない。
しかも公爵という「剣の貴族」が自らの血統を平民(形式上は伯爵、子爵などの爵位をもつ)に売り渡すと言うことはあり得ない。
単純に考えてみても、江戸時代の藩主の実の妹を御用商人に下げ渡すと言うことはあまりあり得ない。
特に、フランスの剣の貴族という血統を重要視する種類の人は、フランス騎馬警察裁判所・高等法院等に提訴された「身分違いの結婚」という有名な逸話でも良く分かる。

ここで示されているのは、騎士(シュヴァリエ)階級を貴族と認めずロジェ・ド・ビュシー・ラビュタン伯爵は、コリニー侯爵(ルイーズ)夫人(コリニー侯爵ギルベール・ド・ランジャック未亡人)とシュヴァリエ・ド・ラ・リヴィエール氏との結婚を認めなかった。(コリニー侯爵(ルイーズ)夫人を隔離幽閉)

こういうところで、王権と地方の領主貴族と混同し始めているところに益々混迷と言う様相を呈する。



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