ビクター・ウッドコーンスピーカーはクラシックで全滅!!!

ビクターミニコンポEX-BR3を購入して、いわゆるボーカルなどの曲をアコースティックな柔らかい音で聴いている。
これはこれで一つの完結型であって、本格的なピュアオーディオとは比較にならないし大音量でいかんなく鳴らせる場所もない。
そんなわけで比較するのがKenwood・Kseries・R-K711・LS-K711というミニコンポ。
このケンウッドのスピーカーケーブルはオマケの意味合いが強く、質が悪くてと言うより相性が悪くてR-K711・LS-K711(ケンウッド CDレシーバー(ブラック) R-K711)の性能を「全く引き出せていなかった」というのは過去のエントリーで多少述べた。
ここでBELDEN 8470に交換することで全体に霧が掛かったような印象を持つ音がはっきりしたという報告をしている。
同じようにビクターミニコンポEX-BR3も付属の18番線ケーブルからMONSTERCABLE、BELDEN 8470と変更してみたことも報告している。
結果は、18番線ケーブルからMONSTERCABLEではほとんど変わらず、BELDEN 8470にしたところの内容は
#先ず今まで聞こえなかった、バックの音が聞こえる。
#高音部がクリアになって伸びがある。
#低音は、元々9センチスピーカーで低音はさほどでもないから余り気にならない。
#女性ボーカルのバックの雑音にしか聞こえなかった音が聞こえる。

‥と言うようにBELDEN 8470に交換してみて高音の伸びと解像力が増している。
厳密に言えば、劇的というのではなく聞き比べてそれと分かる様なものでウッドコーンスピーカーというのは中々手強い。

こんな風にウッドコーンスピーカーというのは、低音にも高音にも弱いフルレンジスピーカーでモーツアルトなどのクラシックを聴くと全く全滅状態になる。
どんな音で聞こえるのかというと、正にラジカセの音でしかない。
大音量ならはと一時的にしてみたもののコンサートホールで聞こえる大きな音の波が押し寄せるという感じは一切ない。
単に楽器がそこ、ここで、鳴っているだけと言う感じがある。
要するに細かい音が表現出来ていないのと、ある特定の音だけが強調されて出てきてしまう。
このEX-BR3のスピーカーではなく、その上のEX-AR7ならば異方性振動板が付いているので多少よくなるかともあろうが未確認。
フルレンジスピーカーだと、多分どこかに共振域というのがあってその共振する部分あたりの音が微妙なのかも知れない。
それでこのウッドコーンスピーカーと同じような音域の音が他のミニコンポで出ないのかと言えば実は出る。
音質が違うのはやむも終えないが、Kenwood・Kseries・R-K711では
####部屋の広さ、接続されたスピーカーの特性やセッティングした場所の状況に応じて、最適な音響空間を自動で構築する「AUTO ROOM EQ」####と言うのがある。
ここでこのAUTO ROOM EQのうちで「VOCAL : ボーカルやセリフを聴き取りやすく再現します。」を選択するとウッドコーンスピーカーに似てきてしまうのである。

その上、EX-BR3ではアンプ部スピーカー端子は、スズメッキ仕上げなのに対して「バナナプラグ対応金メッキスピーカー端子」
「最終出力段となるスピーカー端子には、バナナプラグに対応した大型スクリュー端子を採用。さらに、音楽信号の伝送ロスを防ぐため、金メッキ化を図っています。(KENWOOD・Web)」
‥‥と言うように、ビクターは所詮ミニコンポという域から抜けていないのかも知れない。